四年生
3年生の実習も無事に終わり、いよいよ最終学年へと進級した。
入学当初はどこかでコケるんだろな。と、思っていた。実際に留年してまた頑張っている人もいる。留年が確定して学校を去る人もいた。
そんな人達を横目で見ていて自分も近いうちにそっちへ行くよ。そんなことばかりを思っていた。
小中高と全く勉強してこなかった人間が医療を学ぶ世界に入り周りからは自殺行為だと言われていたにも関わらず今四年生まで這い上がる事ができた。人ってわからないもんですね。
必ずしも成績が良かった人のみが四年生へ上がっているわけじゃない。成績がトップだった子が学校を辞めている。
ただ、自分が心掛けたことは素直になること、人の言っている事は受け入れる、だ。
決して勉強ができたわけでもないしむしろ赤点ばかりだが、それでもここまでこれたのは上の2点のように思う。
だからといって、自分はまだまだ人間としては未熟。まだこれからやってくる四年生のカリキュラム、臨床実習と最後の国家試験が待っている。
一番頑張らねばならない。自分がなりたい夢にもう少しの所まで来たんだ。
身が引き締まる思いであった